▽中国の現状 インドを抜き、日本に迫る
同青書は中国と米国、中国と日本、中国とインドで競争力を比べている。
中米を比較すると、米国は多くの分野で中国に先んじ、特に経済構造や世界的な連携の面では中国よりはるかに優位に立つ。だが中国は一連の分野、たとえば経済成長ペース、需要の潜在力、国内・海外の経済関係などでは、すでに米国を抜き始めており、競争で優位を獲得している。
中日を比較すると、日本の国家競争力は長らく3位にあり、アジアでは圧倒的なトップを維持してきた。一方、中国の国家競争力は継続的な上昇過程にあり、日本との差が次第に縮まっている。
中印を比較すると、現在、中国の国家競争力は全体としてインドよりも強く、インドは一部の分野で中国に先んじる。2000年までは両国の競争力はほぼ同レベルだったが、中国は20世紀末に迅速な調整を行ったため、競争力が急速に上昇し、特に2004年以降は両国の差が徐々に開き始めた。08年の競争力ランキングで、中国は17位、インドは42位だった。