世界貿易機構(WTO)がまとめた統計によると、2009年、アメリカ、ヨーロッパなど主要先進経済体の輸入はそれぞれ16.5%、14.5%減、一方、中国は2.8%増で、各主要経済体の中で唯一増加を見せている。
社会科学院経済研究所マクロ経済室の張暁晶(ジャン・シアオジン)主任は、中国の積極的な財政政策が輸入の拡大を促進するという見方を示し、「絶えず内需を拡大し、消費を刺激し続けることで、中国の輸入を大幅に拡大することができる。中国の経済規模と開放レベルをみても、積極的な財政政策が生み出す効果は広範囲にわたる。」と述べた。
湯敏氏は輸入を拡大する上で注意すべきポイントとして、次の2点を挙げている。一、戦略的意味をもつ商品、技術、サービスの輸入を、政府レベルで決定する。二、輸入企業に対し優遇政策を適用し、貿易の障害を取り除き、より自由に経営できるようにする。
経済活動会議では同時に、ウィンウィンの開放戦略を堅持し、外資受け入れのレベルを高め、外資によるハイエンド製造業、ハイテク産業、現代サービス業、省エネ、エコなどの分野への投資を奨励するべきであるとの提案が出された。