構造調整とモデル転換に関して、経済活動会議では、戦略的新興産業の発展を重要な位置に置くとした上で、次の二点が提起された。一、2011年は新たな優位性を持つ産業を育成し、将来の優勢を獲得する。二、新興市場国家が上昇期に突入する際の特徴を正確に把握し、国家を強大にするよう努める。
戦略的新興産業の育成は世界各国共通の認識となっている。ポスト金融危機時代における経済スピードの緩和、経済構造調整の転換は、各国の新エネルギー、生物智能など新興産業の発展にとって追い風となる。
国務院は、このほど発表した「国務院の戦略的新興産業の育成と発展の加速についての決定」の中で、戦略的新興産業を国家のリーディング産業および基幹産業にする必要があるとの見方を明らかにした。
アジア開発銀行中国駐在代表 庄健(ジュアン・ジエン)チーフエコノミストは次のように述べた。「新エネルギーなど戦略的新興産業の発展が中国のイノベーション能力強化と経済の内的動力向上のカギとなる。中国は後進国としての優位性を利用し、将来の技術と産業の優勢を獲得しなければならない。」
遅福林氏は「低炭素社会が今後の新たな経済発展モデルとなる。エネルギー消費を減らし、新エネルギー技術、エコ、低炭素社会の理念を推し進め、持続可能な社会を作り出す必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月9日