国土資源部鉱産開発管理局の責任者の話によると、国家計画鉱区選定には、資源の重要性と局地性が考慮されているという。中国のイオン吸着型レアアースは世界でも独占的な地位にある。赣州は中国でもイオン吸着型レアアース、とりわけイオン吸着型中重希土の主要な産地の一つとなっている。赣州も採掘量は全国の中重希土の約70%を占めており、世界でも重要な地位を占めている。
攀花枝、西昌地区は中国ないし世界におけるパナジウム・チタニウム・磁鉄鉱物資源の採掘地の一つである。これまでに発見された鉄鉱資源の埋蔵量は100億トン近くにのぼり、全国の鉄鉱資源埋蔵量の約15%を占める。この内、パナジウム・チタニウム・磁鉄鉱物は約96億トンで、全国のパナジウム・チタニウム・磁鉄鉱物埋蔵量の83%を占めている。その内訳としては、パナジウム資源が1861万トンで全国の52%、チタニウムは約6.18億トンで、全国の原生チタニウム資源埋蔵量の95%を占めている。
国家計画鉱区選定のもう一つの条件は、地質学的特徴の顕著さである。
赣州にある燕山期花崗岩類を母岩とする風化殻中にはイオン吸着型レアアースが大量に存在することが明らかとなっている。今回選定された国家計画鉱区は、イオン吸着型レアアースの採掘が進行中かつ将来的に大量のレアアースが発見される可能性の高い燕山期花崗岩風化穀に分布している。