広発証券の崔永則チーフエコノミストは、準備率の再引き上げは主に外貨準備増加に伴う自国通貨の放出額の増加分を帳消しにするためだが、短期的な再利上げ観測も弱まったと見ている。市場では、6月のCPIも再び最高水準となり、人民銀は預金準備率を年内に2~3回引き上げ、預金準備率は年内に22.5~23%に達するとの見方が強い。最も早い時期で6月下旬から7月上旬に利上げされると見られている。
またあるアナリストは、今回の預金準備率引き上げが影響し、銀行業の純利益は0.6ポイント下がると予想する。李迅雷チーフエコノミストによると、預金準備率引き上げはすでに常態化し、今年は毎月1回のペースで行われている。目的は流動性を縮小させることだ。これは上層部が引き続き緊縮政策をとり、証券市場にとっても債券市場にとっても大きな圧力が存在することを示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月15日