3Gライセンスの発給から2年あまり経つが、「3Gはスタート時点で出遅れたのだから、中国はいっそのこと2Gから4Gに『飛び級』してしまえばよかったのに」と言う人もいる。
曽剣秋教授これに対し、「4G実現は、徐々に移行するプロセスだ。4G実現のためには技術的な準備だけでなく、関連産業、設備などの準備も必要だ。2Gから4Gにアップグレードするとなると、帯域幅の変化により、産業全体と発展モデルも変革しなければならない。このような変化は3Gのときにもあったが、4Gの変化はより大きなものとなる」と述べる。
4Gがまもなく3Gに取って代わるとなると、3G実現に向けたこれまでの建設投資は全て無駄になってしまうのだろうか?この疑問に対し、あるアナリストは、「TD-LTEが開始しても、3G・2Gのネットワークが不要になるわけではない。TD-SCDMAは円滑にTD-LTEにアップグレードできる。一部はソフトウェアのアップグレードのみで済む場合もある。4Gの重要なポイントは、通信速度が3Gの10倍以上であることと、帯域幅がより広いという点だ」とし、真の4G時代の到来にはまだ2-3年を要するとの見方を示す。
「人民網日本語版」2011年7月4日