人民元レート形成メカニズムの改革は7月21日に満6年を迎えた。この日の人民元の対米ドルレート基準値は1ドル=6.4536元で、改革スタート以来の記録をふたたび更新した。2005年に改革が始まった後、人民元対米ドルレートは累計21.96%上昇した。「国際金融報」が伝えた。
だがこれほど大幅な上昇も米国や欧州諸国を満足させてはいない。西側諸国はかねてより中国に圧力をかけており、21日には国際通貨基金(IMF)が人民元レートに関する年度評価報告を通じて再び圧力をかけ、中国に人民元の一層の切り上げを求めた。
IMFのこのような不当な振る舞いに対し、中国の強い反撃を出た。中国駐IMF代理は同日、6ページからなる声明を発表してIMFの報告に反論した。
▽人民元は上昇どころか低下している?
IMFの見解:人民元レートは非常に低く見積もられており、実際よりも3-23%低い。
中国の見解:外部の危機が中国の改革を阻んでいる。
IMFの報告によると、IMFの24人の執行理事の間では、人民元のバスケット通貨に対するレートは「引き続き非常に低く見積もられて」おり、実際よりも3%から23%ほど低く見積もられているとの見方が一般的だ。
IMFの試算によると、過去1年間、インフレ要因を調整した後の中国のすべての貿易相手国の通貨に対する人民元レートは実際には2%ほど低下したが、米ドルに対してだけは約8%上昇した。ある種の基準を用いれば、人民元は過去1年間に上昇どころか低下したことになる。
注意しなくてはならないのは、このたびのIMFの立場がこれまでと異なるという点だ。昨年はIMF加盟国187カ国を代表する執行理事たちの間で、「人民元が低く見積もられているかどうか」について意見が分かれたが、今回は全員が賛成に回ったという。