(5)地方債
政府は一体いくら借金をしているのか。地方政府の借金は経済に危険を及ぼさないか。地方政府の資金調達プラットフォームのリスクはコントロールが可能か。
国民はこのような問いを絶えず発している。審計署が27日に発表したデータによると、2010年末現在、地方政府の債務残高は10兆7174億9100万元に達し、うち償還の責任がある債務は6兆7109億5100万元に上る。監査では資金調達のプラットフォーム作用を担う企業6576社を調査。その結果、2010年末現在、省、市、県の三級地方政府の償還責任のある債務の割合(地方政府の総合的財力に対する債務の割合)は52.25%に上った。地方政府に担保責任のある債務も償還責任のある債務として計算すると、この割合は70.45%になる。よって全体的にみて、地方政府の債務負担はまだ償還能力を超えてはいないことがわかる。
だが監査によると、一部地方の債務償還は土地の譲渡収入に頼るところが大きく、また一部の地域や産業では債務の規模が大きく、負担が過重になっており、「借りる、管理する、利用する、償還する」の各段階に規範化が十分でないことによる一連の問題が存在しているという。