多くの中国企業は、目の厳しい日本の消費者を獲得することは、高級志向の強い成熟市場を獲得するうえで重要な一歩だと見ている。日本企業が数十年かけて築き上げた国際的な販売ネットワークも同様に魅力的である。例えば、三洋電機の白物家電が経済成長の著しい東南アジアで占める市場シェアは、日本国内でのシェアを上回る。
経済団体などは警告し続けているが、中国企業による日本企業買収の増加に対する日本国民の反応は冷静だ。ハイアールによる三洋電機の買収に関するインターネット上での反応は、ハイアールが同社のヒット商品である米からパンを作れる家庭用パン焼き器「GOPAN(ゴパン)」を獲得するかということに集中している。ちなみに、同事業は買収されない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月3日