香港で最大規模の人民元建て国債を発行
中国財政部は2009年9月と2010年11月に、香港でそれぞれ60億元と80億元の人民元建て国債を発行している。今回は2回の発行総額を上回る200億元規模の国債を発行。うち、150億元分は機関投資家向けに販売され、内訳は3年物が60億元、5年物が50億元、7年物が30億元、10年物が10億元となる。個人投資家向けには2年物を50億元分販売する。
利回りについて、招商証券投資銀行部門の役員、温天納氏は「香港地区の銀行はこれまで、本土に還流させた際に高収益を得る可能性があり、人民元の預金金利も高めとなっている。そのため、投資家は財政部が提示する利回りに期待するだろう」と話す。
また温天納氏は、「投資家のインフレ抑制観測が強いため、今回の利回りは昨年香港で発行された国債より高くなる可能性が極めて高い」との見方を示した。
チャンスとも限らない