チャンスとも限らない
「財政部が香港で国債を発行し、調達した人民元が本土還流すれば、それは資本流入となり、人民銀に圧力を加えることになる。長期的に言って、人民元の国際化と資本流入の抑制は矛盾関係にある」と、オーストラリア・ニュージーランド銀行中華圏経済研究チームの劉利剛主任は話す。
また、中国社会科学院世界経済・政治研究所の張斌則研究院は、「人民元の国際化で最初にすべきことは、為替レート制度の改革だ。中国企業の対外投資における為替差損に対する懸念を取り除き、企業の海外進出を加速してはじめて、人民元は中国企業と共に国境を越えることができる」との考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月10日