これは「互恵・ウィンウィン」のやり方ではなく、言ってみれば、一部の西側諸国の「求めるばかりで見返りを与えたくない」という身勝手さの表れだ。問題の原因は2つある。1つは中国に対して用心していることだ。中国をライバル視し、ライバルであれば警戒する必要がある。もう1つは世界構造の変化に適応できておらず、西側諸国に傲慢さと偏見がまだ残り、対中関係において上の立場にあると思わせていることだ。
世界構造はすでに大きく変化している。今日の西側は100年前の権勢を誇った西側ではなく、中国も100年前の貧しく弱い中国ではない。中国と欧州を例にすると、双方は一部の商品においては競争関係にあるが、情勢が不安定な国際経済の中で、協力の余地はそれ以上と言える。難関を乗り越えるには、欧州は中国のような新興国と協力を深める必要がある。協力の利益が一方に偏れば、長続きさせることはできないだろう。
中国は金を出しても構わないが、力相応に行い、適当なところで引くべきだ。中国人が汗水流して稼いだ金で欧州を助けたら、欧州は中国を正当かつ合理的に扱い、差別的な政策を改めることがさらに重要だ。欧州には、中国の正当な要求を「友好的な恐喝」と非難する人もいるが、これは事を完全に惑わしている。ドイツはギリシャ支援を迷ってもよいというのに、中国はなぜ無条件に欧州を助けなければならないのか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月19日