実際に、世界経済における中国の役割は計り知れない。第三国として援助するのではなく、世界経済の当事国としてその安定に努めている。中国は世界の経済成長を牽引する国の一つであると見なされているため、中国経済が停滞しているのにそれを放置して、他国の援助に当たっていては、問題の解決にならないばかりか、自国経済の崩壊にもなりかねない。
国内外の経済情勢が悪化している中、各種リスクが遍在している。危機は常に蔓延する可能性を秘めており、中国は自国が抱える問題を直視する必要に迫られている。インフレは止まらず、経済構造は悪化し、国有企業が資源を独占する中で、中小企業の利益は上がらず、融資も受けられない。地方政府の債務リスクは高まるばかり…。事業投資をやりたがらない民間企業ばかりが増え、高利貸しなどで資金を運用する投資家が後を絶たない。