経済および社会構造のバランスが崩れ、金融危機の可能性を抱える中、今、バブルが崩壊でもすれば、中国経済は致命的な打撃を受けることになる。欧州の経済危機は、国民の「生活の質」に影響をもたらしただけに止まっているが、もし中国で問題が発生すれば、国民は「生活の糧」をも失う恐れがあるのだ。
そして危機はまたやってきた。世界はまたも中国に期待を寄せる。当然ながら、中国は支援の手を差し伸べる必要がある。ユーロ経済圏が債務危機を克服し、経済を回復させることができる経済的能力を持っていることへの信用を示さなければならない。だが、我々は常に冷静に物事を捉える必要がある。具体的な支援策を考える際には、必ず自国経済の能力に相応しい支援を提供すべきでる。自国外の経済支援には慎重な態度を崩してはならない。まず国内の経済問題を解決し、リスクをも克服できる能力を付けるのが我々に課せられた目下の急務なのではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月19日