ボーイング社の次世代中型ジェット機「ボーイング787」は引き渡しが相次いで行われているが、米国政府監査院(GAO)が24日に発表した調査報告の中で指摘したところによると、同機は翼部分に使用された複合材(炭素繊維素材)に安全に関わる4つの問題があり、運航とメンテナンスに影響があるという。「科技日報」が27日伝えた。
同機の初めての引き渡し先となった日本の全日本空輸(ANA)は22日、同機はもともと22日に旅客を乗せた運航をスタートする予定だったが、運航訓練中に落雷に遭ったと発表した。
ボーイングは最近、中国市場でも返品の憂き目に遭っている。中国東方航空は同機24機の導入をやめ、「ボーイング737NG」機45機に切り替えると発表し、中国南方航空からも787機の受け取り延期の情報が伝わってきた。