▽高まる競争圧力
ボーイング社が引き渡し延期と安全性の問題で頭を痛めている時に、古くからのライバルのエアバスが次世代大型旅客機「A380」をひっさげて徐々に距離を詰めている。業界関係者の多くが、787機の引き渡し延期のマイナス影響がますます拡大しており、ボーイングは毎月10機の製造を達成できなければ、さらに大きな圧力を背負うことになるとの見方を示す。
ボーイング社は、「737MAX」は燃料消費量が既存のライバル機より16%低く、未来のライバル機より4%低く、運営コストの優位性は7%に達するとしている。それでもなおドバイ・エアロスペース・エンタープライズの32機キャンセルをくい止めることはできなかった。
中国商用飛機有限責任公司の登場も、ボーイングの頭痛の種を増やしている。