▽安全に関わる4つの問題
GAOのボーイング787に対する審査報告によると、同機には安全に関わる4つの問題が存在するという。機体に使用された複合構造の活動状態に関する情報の不足、この複合材の特異性による技術的問題、メンテナンス基準の制定、関連の人材育成・メンテナンスセンターの増設の問題、の4点だ。
同報告によると、GAPは安全性に関わるいくつかの問題については、同機が正式に運航サービスを開始した後でなければ、既存の予防措置で十分かどうかを確定することができないとの見方を示す。同機は機体に炭素繊維素材が使用され、従来機とは異なるため、メンテナンスでは特別な処置が必要になる。複合材で製造された航空機には独特で複雑な問題が生じる可能性があるため、現時点ですべての可能性ある問題を考慮することを保証しなければならない。
現在、同機は世界から800機の注文を集め、これまでで最も売上ペースが速い新型航空機となっている。