産業構造変化の到来
「今年下半期は新しい土地を買いません。以前は1、2年先のプロジェクトにも手を出しました。しかし今では、以前のように一気に10件、20件と物件を買いあさることはしません。この原則は今後守るようにします。住宅地は買いませんし、商業地ならなおさらです。」恒大不動産グループの責任者が、今後の成長戦略についてそう語った。このコメントは、彼らが減速へのギアチェンジをかけたことを示している。
恒大だけではない。万科グループの会長秘書、譚華傑氏はかつてインタビューに応じ、現在、資金に余裕があるものの、プロジェクトの獲得には慎重な態度を取ると表明した。2010年の万科は1081.6億元の売上を上げ、国内で初めて1000億元の売上を突破した不動産企業である。しかし現在、王石会長は自社に対して、2011年の売上は「1400億元を超えてはならない」という厳命を下している。
不動産研究者の韓世同氏は、万科と恒大の選択を「とても賢明だ」と評価する。高い成長を遂げる、荒っぽい発展期は終わった。不動産企業は今、目標を営業成績だけに目を向けるのではなく、経営管理手法の改善を行う良い機会がおとずれたとみるべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月18日