主流になってきたプラットフォームの開放
熱かった海外資本市場の態度が急速に冷え込む一方で、2011年の中国ネット市場にはもう一つの重大な転機があった。それはアップルのAppStoreとFacebookがプラットフォームを先駆けて開放し、大成功した事例を踏まえ、中国のネット企業も競ってプラットフォームを開放し始めたことである。様々な分野でプラットフォームが開放されたことから、2011年は「中国のネット開放元年」と言われている。
今年、奇虎360、騰訊、百度が次々に開放戦略をスタートさせた。それ以外にも盛大、アリババ、新浪などがそれぞれのプラットフォームを開放した。奇虎360の会長、周鴻褘氏は記者に対し、もしさらに多くのプラットフォーム開放が行われれば、良い意味での競争が生まれ、開発サイドにとっても、経営サイドにとっても、多くの選択をもたらすことになるだろうと指摘する。
短期的な好転は難しい見込み