中国国内外での様々な要因から、外資系ファンドによる中国売りの声がかまびすしい。イギリス「フィナンシャル・タイムズ」の最近の報道によると、イギリスのヘッジファンドのエージェント、ヘンドリー氏が「ショート・チャイナ(中国売り)」ファンドを開設したという。このファンドは日本企業のうち、出遅れ循環株となる会社の社債を空売りすることを通じて中国売りするというものだ。
というのも、これら日本企業の社債は、中国需要の波の影響をもろに受けるからである。このファンドの2011年9月以来の利回りは11%。2011年初から現在までの利回りは52%を超えている。
ヘンドリー氏は「テーマ投資の父」と言われ、かつてアイスランド売りを仕掛けたと自ら主張している。いくつかの日本企業の業務は、中国と密接にかかわっており、中国の経済成長が冷え込むと、これら日本企業の業績が信用破綻する可能性が生じる。その時、これら企業のクレジット・デフォルト・スワップ価格が大幅に上がれば大儲けができる、そうヘンドリー氏はもくろむ。