この数年極めて高かった国際流動性が、急激にシュリンクし始めている。これが外資系ファンドの一部で中国資産売りに走らせ、利益の確定を急がせている。中国売りを加速させる要因のひとつだ。
最近では、中国国内市場で人民元に動きがあると、とたんに海外市場は人民元暴落の兆候と見なし、外資系の中国売りが始まった、つまり大量のホットマネーが流失し始めたと考える。
また、中国不動産市場の売却も中国売りの手段の一つとなっている。かつてアメリカのエンロン社倒産の予言を的中させたチャノス氏も中国売り専門のファンドを立ち上げ、中国の不動産市場の暴落に賭けている。同様にA株続落の背景にも、外資の中国売りの影が見られる。11月、バンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックスが香港株式市場で中国銀行株を大量に売却しているのだ。
外資は組織的に中国売りをしているわけではない