債券市場:地方債が今後の焦点に
11月16日、まず上海が71億元規模の地方債を発行した。続いて広東、浙江、深圳がそれぞれ69億元、76億元、22億元の地方債を発行。利率は同期限の国債と同水準だった。
ただし、中国監査局のデータによれば、地方によっては土地財政の「奇形」的な発展モデルの下、40%近くが土地譲渡収入を使っての債務返済としている。これが意味するのは、もし地価が大幅に下落した場合、債務償還のリスクが増大するということだ。
中国人民大学財経・金融学院の副院長、趙錫軍氏は、「地方融資のプラットフォーム状況を注意深く監視するとともに、アメリカで見られるような過度な債務超過に陥るのを避けなければならない。加えて、融資された資金は、経済や民生の重要な領域やプロジェクトに使われるべきだ」と見解を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月21日