日本政府の意図:中国国債保有は自国財源拡大の布石
日本政府の中国国債投資に対し、中国国内でも様々な意見が出されている。「人民元の国際化を後押しする絶好のチャンス」という考えもあれば、「管理変動相場制が実施されている現在、日本が中国国債を保有するということは、中国資産の国外流出につながる。そうすれば人民元切り上げの圧力や高まり、外貨準備がさらに上昇をまねき、ひいては中国のインフレが著しくなり、中国当局の財政運営が一段と厳しくなる」という考えもある。
張季風主任はこれに対し、「2つの考えはいずれも間違っていない」と意見を述べている。
「如何なる経済活動であろうと常に二面性を有するのと同じである」とした上で、「私の考えでは、その利は弊害より大きい」との考えを示している。またそれは日本にとっても同じである、としている。