日中韓FTA 実質的には進展中
張季風主任によると、中国は日本にとって第1位の貿易相手国である。また中国にとって日本は第2位の貿易相手国である。事実上、貿易分野における中日間の依存度は非常に高く、中韓貿易、日韓貿易に関しても同様である。今の時点では3国間にFTAや自由貿易区などといった合意や名称はないものの、実際には3国間の経済・貿易関係は急速に進展している。日中韓FTAの合意に関しても来年には何らかの進展があるのではないかと見込まれている。
張季風主任によると、金融市場の提携が深まる中で、人民元による日本の中国直接投資の規制が徐々に緩和されている。日本企業の中国支社への投資もその内の一つである。日系企業を含む外資企業の中国国内での制約が少しずつ解かれていることは、張季風主任が日本の3・11地震後に予測した「日本の中国投資が再度高まる」ことを実証することになるかもしれない。
今後の展望 複雑にからまる多方面の要素