実体経済の再生を目指す中国

実体経済の再生を目指す中国。 2012年に入り、中国の製造業にはよい知らせが届いた。温家宝総理は第四回全国金融会議で、「金融が実体経済に奉仕するという本質的要求を堅持し、実体経済の基盤強化という方針の下で、多方面から措置を講じて、資金が実体経済に投じられるようにしなければならない…

タグ: 中国経済

発信時間: 2012-01-13 15:53:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国、工業化への道はまだ遠く 製造業のレベルアップが必要

「中国の製造業はすでに空洞化したのではないか?」「アメリカが製造業の再生を宣言したが、中国は何もしないのか?」これはおそらく多くの人が抱えている疑問であろう。

客観的にみて、改革開放からの30年における最大の成果は工業化の進展である。工業化は都市化を推進し、大量の雇用を生み出した。その中で、高い能力をもった技術者がたくさん誕生し、国家の経済競争力が高まった。中国はこれまでずっと製造業を重視し、今でも製造業は中国で最も重要な支柱産業である。

現在、中国の製造業は立ち遅れているとか空洞化しているとか言われているが、我々が想像しているほど深刻ではない。しかし、企業はコストパフォーマンスの高い業界に流れがちであり、地方政府も不動産業界にひどく依存しているため、このような状況が続けば、楽観視を続けるのは難しい。

浙江省の経済は製造業に依存することで成長したが、全国や世界をリードする企業はあまり生まれていない。浙江省の企業家の中で、製造業だけに注視するものは少なく、常に投機心を抱いている。実際、浙江省の企業の資金源は高利貸業である。不動産やにんにく、石炭、土地の投資に力をいれる企業家も多い。昨年温州で問題となった民間高利貸の問題は、氷山の一角だと言ってよいだろう。

伝統的産業は依然としてバイタリティ旺盛で、立ち遅れた産業とは言えない。しかし、伝統的産業はモデル転換とレベルアップを図り、絶えず技術改良に努めなければならない。現在の国情をみると、中国はまだ工業化の中後期、重化学工業の高度成長期にある。現在、粗放な発展モデルによりエネルギー需要がピークに達している。中国の工業化への道はまだ遠く、製造業は引き続きレベルアップを図る必要がある。

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