WTO加盟いらい、中国は一年また一年と国際ルールに従って、国際貿易の場で存在感を示すようになってきたが、品質、機能面ではもう外国製品とあまり区別がないモノも作れるようになった。しかし、デザインとか言った感性とかかわりのある部分では、どうしてもイマイチの感をぬぐえないという話をよく耳にする。
私はたまたま仕事で日本の東京に長期駐在する機会に恵まれたので、土、日にはよくショッピングのお供をしたりしていたが、その際、いつも商品のデザインの面では、中国製品はまだまだ改善すべきところがあると感じていた。
私が国外に滞在した時代はまだ今日のように国外旅行がオープンになったご時世ではなかったので、私などはある意味では少数派であった。公用で帰国した際に、よくみんなにデザインの重要性を話してはいたが、大多数の人は国から外へ出たことがないので、もしかしたら「この人は変人、奇人か外国かぶれ」と思われていたかもしれなかった。