中国工学院院士:高速鉄道の運転手はオムツ着用 残酷すぎる

中国工学院院士:高速鉄道の運転手はオムツ着用 残酷すぎる。

タグ: 高速鉄道 運転手 オムツ 温州高速列車追突事故

発信時間: 2012-04-01 14:08:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国高速鉄道の発展に関連する問題について『中国経済週刊』は、中国工学院アカデミー会員であり中国中鉄隧道集団(China Railway Tunnel Group)の副チーフエンジニア・王夢恕氏にインタビューを行なった。

『中国経済週刊』:「温州高速列車追突事故」調査チームの技術専門家グループの副主任として、事故の調査報告に60点という低い点数をつけたのはなぜですか。

王夢恕氏:なぜ60点かと言うと、報告ではやはり技術的な問題を主要な事故原因として示したかったようだが、私自身は事故の原因は完全に管理面の責任問題であると考えている。

機械設備と人の操作はお互いに補い合うものであり、設備が壊れたから直ぐに大事故につながるかと言えばそうではない。設備がなかった時も追突事故は起きなかったではないか。今、多くの事故の要因となっているのが訓練不足であると考える。

通常なら列車には運転手が2人必要だが、コストの削減により、今では1人になってしまっている。そこからして間違いなのである。高電圧の環境で仕事をするのは疲れやすく、また1人で運転しているのではトイレに行くこともできない。オムツを穿いて仕事しなくてはいけないというのはとてもひどい話である。

『中国経済週刊』:以前、温州高速列車車両追突事故の背景には、中国の高速列車運転手の養成の不十分さと、人員不足があると仰っていましたが、具体的に説明してください。

王夢恕氏:中国に不足しているのは、実際に操作を行うスタッフであり、技師とシニア技師がとくに不足している。安全でないと言う人がいるが、その原因の一つは一部のスタッフの質が低いことにある。

また、高速列車運転手の待遇も良くない。以前、鉄道の運転手には社員宿舎が与えられ、完璧に管理されており、運転手には満足な食事と十分な睡眠時間が確保されていた。今では、社員宿舎は市場化し、運転手は自分のお金でご飯を食べ、自分で寝る場所を見つける必要があり、すべて自分で行わなければならない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月1日

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