国家発展改革委員会投資研究所の林勇明副研究員によると、国際的分業の視点から考えると、米国などの西側諸国の低い貯蓄率や高い消費率と中国の高い貯蓄率や高い投資率とが、長期にわたり相互に依存し合い相互に補い合う関係を作ってきた。こうした局面は一方では中国の経済成長を牽引し、また一方では中国を長期間ずっと対外需要に過度に依存した市場に押しとどめ、内需と外需のバランスを失わせてきたという。
中国の現在の通貨発行システムにおけるこのような思わしくない局面について、張副研究員は次のように指摘する。中国がこうした局面を変えようと思うならば、経済のモデル転換、金融のモデル転換、総合的な金融改革から着手しなければならず、中国の資産の質を向上させて真の意味で通貨発行の主導権を握らなければならない。