世界のインフレを生み出しているのは結局のところ誰なのか。ある専門家は、やはり米ドルだと指摘する。財政経済評論家の余豊慧さんによると、米ドルは国際準備通貨であり国際決済通貨であり、流動する範囲は世界全体だ。米国が米ドルをせっせと発行すれば、他国が被害を受けることになり、そこから生まれるインフレを引き受けるのは世界の各国だ。中国はそうではない。人民元レートの管理制度があることや、人民元が国際通貨でないことが原因で、人民元を大量に発行しても国内で流動するにとどまり、そこから生まれるインフレは国内にいる人々が100%引き受けることになるのだという。
「人民網日本語版」2012年4月26日