▽日流・韓流の長所を学び、短所を補う
中国は改革開放がスタートして以来、アトム、ドラえもん、聖闘士星矢、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン、NARUTOといったさまざまな時期の日本の漫画アニメ作品が導入され、韓国の漫画アニメやゲームも若年層の人気を集めるようになった。今、発展しつつある中国の漫画アニメ産業が日韓の長所を学び、短所を補うにはどうすればよいだろうか。
銭廠長は「漫画アニメ産業を発展させるには作品を作るだけでは足りない。われわれが直面するのは、『日韓などの国の進んだ管理理念や運営理念からどのように学ぶか』であり、産業チェーンの連携を迅速に進めることだ」と指摘。米国の一企業が強大な漫画アニメ王国を創造したというモデルとは異なり、日本の漫画アニメ産業モデルの優れた点は、社会的分業に基づいて成熟した産業チェーンを形成したことにある。紙の漫画をコンテンツとし、市場の供給源とし、テレビや映画を主要な媒体として普及を進め、ライセンス許諾を通じて、川下で複数の産業界にまたがった総合的な営業販売網を形成し、最終的に資金を回収するシステムを実現したことにある。