▽3カ国の漫画アニメは手を取り合って世界に進出できるか
年若い中国の漫画アニメ産業と比較すると、伝統的な漫画アニメ王国である日本もここ数年は悩みを抱えている。日本国内の市場はここ数年で縮小し、売上で過去最高を記録した1995年に比べ、日本漫画アニメ市場のバロメーターといえる雑誌の売上は過去15年間でほぼ半減し、かつての約13億冊から約5億冊に減少した。
インターネットで漫画業務を展開する日本の漫画アニメ産業の安藤拓郎さんによると、インターネットと携帯電話を媒体とした新たな娯楽モデルは、伝統的な漫画アニメ産業に対する挑戦だ。また海外市場や新たなメディアのルートを開拓することは、日本と中国がともに直面する難題であり、チャンスでもあるという。
3カ国の担当閣僚も今回の文化相フォーラムで、中日韓には文化分野で共同のブランドをうち出し、手を携えて世界に進出するための潜在力が備わっている、との見方を示した。