周副主任によると、中国の宇宙産業は産業化を早急に成し遂げ、商業化に向かう必要があるが、より大きな障害としては既存の体制に潜む弊害があり、できるだけ早くこれを取り除かなければならないという。
問題の一つとして、衛星資源の担当部門がバラバラであることが挙げられる。複数の部門が衛星打ち上げを申請しており、打ち上げが行われれば行われたで、部門間で共有したり情報交換したりすることはなく、このため衛星の利用効率が低くなっている。こうした衛星に対応する地上の接収ステーション、情報処理作業、メンテナンス作業などには、いずれも国の投資が必要だ。
現在、空の上から地面まで、衛星関連工業から末端の応用までをカバーする総合的な計画はない。宇宙産業関係者のいう「天地一体化」はまだ達成できていない。
ある専門家によると、衛星の研究開発や打ち上げといった部分はしばらくは開放するべきではない。地面に属する末端の応用や運営業務についての政策では、社会資本に対しほとんど制限を設けていない。中国の宇宙産業の産業化と商業化は、末端の応用と運営業務の商業化を奨励することからスタートし、翻って体制改革へと進むのが適切だという。
「人民網日本語版」2012年6月27日