日本のモバイルネットサービスの中で最も評価すべきは「おサイフケータイ」だろう。日本の各通信キャリアは、全国のコンビニ、地下鉄、レストランでおサイフケータイが利用できるようにしている。まさに携帯がおサイフになっているのだ。
2007年にアップルがiPhoneを売り出した時、日本最大のキャリアであるNTT DoCoMoはiPhoneの取り扱いを熱望した。しかしアップルとの交渉は失敗に終わった。NTT DoCoMoが擁するサービスをiPhoneに組み入れることを、ジョブズがきっぱりと拒否したからである。
その後、孫正義が率いるソフトバンクが日本でiPhoneを売り出すことになった。この革命的な携帯端末は、当初こそ売れ行きは芳しくなかったが、使い勝手の良いiPhone 3GSやiPhone 4が売り出されると、iPhoneブームが日本国内で起こった。
日本の通信キャリアが構築した各種携帯サービスが相当に強力だったとはいえ、iPhoneのようなスマートフォンの使い勝手は、日本的な携帯よりはるかに優れていた。現在、日本の三大キャリアは、様々なAndroidスマートフォンを売り出すようになった。
最後のよりどころ