最後のよりどころ
2011年は日本のスマートフォンユーザーにとっての「教育年」だった。日本の大きな携帯売り場のほとんど全部がスマートフォンに取って代わったのだ。
日本の機能的な携帯がスマートフォンに変化するまでの過程は、アメリカよりはるかにゆっくりだった。現在、日本のスマートフォン普及率は15%前後であり、アメリカの35%と比べて非常に低い。これまでの機能的な携帯が、すでにほとんどの需要をカバーしていたからである。
日本の通信キャリアが主導するこれまでのモバイルネットサービスは、本質的に閉じられたものだった。このモデルによって、日本の携帯インターネットサービスは急速に発展してきた。しかしキャリアが全てを握ることによって、資源を限定させる状況をもたらし、またこのモデルが複雑すぎたことから、アップルのような「iPhoneプラスApp Store」のような臨機応変な対応ができなかった。