経済学者の李才元氏は、「金融危機後、様々な新しい技術やノウハウが生まれている。短期的に見て、古い工程や古い仕事は淘汰される。しかし同時に新しい就業機会をもたらす」と考える。
同氏は、「バリューチェーンで見れば相乗効果をもたらす。ある高レベルな製造業職種には、通常は3人以上の中・低レベルの職種の人が付く。たとえば、ロボットによる生産の場合、それに応じた訓練や人材研修、システム管理や生産サービス等々が挙げられる」と続ける。さらに同氏は「長期的に見て、新興産業チェーンの形成が、真の意味で就業機会を減少させることはない」と指摘する。
人工知能、ロボットの応用を使った欧米の“再工業化”は、今後の科学技術が爆発的に進化する前触れであることを示唆している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月12日