量的緩和政策として、各プロジェクトの投資力を強化することにおいて、金融政策の役割が大きいことは間違いない。預金準備率は、2010年年始から12回引き上げられ、2011年末から3回引き下げられているが、大手金融機関の現在の預金準備率は20%と依然比較的高い水準で、なおも引き下げの余地がある。1年物の貸付基準金利は2000年来の平均水準を上回っている。また、7月の消費者物価指数(CPI)の前年同期比上昇率は2%を割ることが見込まれている。これらの要素は全て、今後の金融政策が更なる調整を行うことができる可能性を示している。今後、外貨購入に伴う自国通貨の放出額の増加状況を踏まえ、適宜な時期に預金準備率の引き下げを実施することの他に、2012年年内に金利を引き下げる可能性も依然存在する。
「中国証券報」より 2012年8月1日