中国自動車工業協会業界情報部の陳士華主任は、「9月の自動車生産・販売は振るわず、8カ月連続で上昇していた増加率が低下した。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題の影響を受け、日本車の9月の生産・販売が大幅減となったが、これが最も重要な原因だろう」と分析した。
日本車とシェア争いを展開していたドイツ車は今年、販売台数を大幅に伸ばしている。中国自動車市場の現状について、フォルクスワーゲン(VW)のCEOに就任したばかりのJochem Heizmann氏は、「当社は今後3年に渡り、中国で複数の工場を建設する」と述べた。同計画には、一汽?VW成都工場の拡張工事、上海VW儀徴工場の建設、一汽?VW仏山完成車工場の来年の稼働開始、2014年の上海VW寧波工場の建設が含まれる。しかし、日本車の販売急減により生まれた市場の空白を埋めるメーカーについて、董秘書長は「現時点では分からない」と述べた。
董秘書長は、「正確な判断は難しい。日本車(輸入車、中日合弁会社)の販売がすぐに回復することはなく、影響が長期化するだろう。日本車の性能・価格・コストパフォーマンスに近いブランドが、市場の空白を埋めることになる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年10月23日