万科取締役会秘書である譚華杰氏は「2012年の不動産物件の売り出しは前半少なく、後半多い『前低後高』の状況で、物件の売り出しは主に第4四半期に集中しているため、新物件が市場で売り出されるにつれ、通年の販売総額が伸びることは確実である」とした。9月末現在、万科の合同報告書によると、既に成約済の建設中物件の総面積は1540万平方メートルで、契約総額は1631億元ほどである。
譚氏は「ここ最近、不動産市場の景気はやや回復に向かっているものの、市場の成約件数は依然2009年の同じ時期に比べ、明らかに少ない。成約件数が前年同期に比べ大幅に増加する傾向が現れたのは、2011年に市場が過度に縮小し、比較の基準となる数値が低かったことが主に関係している」と指摘し、「市場がどのように変化しても、万科は一貫して積極的な販売戦略を堅持する」と述べた。
売り出し物件の内訳を見ると、1―9月、万科が売り出した面積144平方メートル以下の物件は全体の89%を占めている。譚氏は「中小型の普通商品住宅(一般的な分譲住宅)を主とする商品構造は、自己居住用住宅購入の需要を中心とする現在の市場の特徴に合致する」との見方を示している。