『中国のエネルギー政策 (2012)白書』(全文)

『中国のエネルギー政策 (2012)白書』(全文)。

タグ: 中国のエネルギー政策 (2012)白書

発信時間: 2012-11-01 17:00:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

――火力発電をクリーン、高効率に発展させる。中国は低炭素、クリーン、高効率の原則を堅持し、環境に優しい火力発電の発展に力を入れている。石炭・電力の一体化開発を奨励し、大型石炭・電力基地の建設を着実に推し進めている。超臨界(SC)、超々臨界(USC)などの先進的発電技術を積極的に応用し、クリーン、高効率の石炭燃焼発電ユニットと省エネ・エコ発電所を建設する。エネルギー消費が高く、汚染がひどい小型火力発電ユニットを引き続き淘汰し、石炭燃焼発電所の汚染物の排出を厳格に抑制し、新設された石炭燃焼発電ユニットには除塵、脱硫、脱硝施設を同時設置し、既存発電所の排ガスの除塵、脱硫、脱硝の改造を加速する。大中都市と工業パークなど熱負荷の集中する地域でコジェネレーションユニットの建設を奨励する。条件の許す地域では燃料ガス・水蒸気の共同循環によるピークシフトユニットを合理的に建設し、天然ガスの冷却熱電併給(CCHP)を積極的に推し進める。環渤海、長江デルタ、珠江デルタ地域で「小型火力発電所の閉鎖と大型発電所の建設をリンクさせること」とコジェネレーション以外の石炭燃焼ユニットの新設を厳格に抑制する。火力発電所の節水技術の普及と応用を強化する。トータルなガス化共同循環発電、炭素の回収利用と貯留などの技術応用モデルプロジェクトを展開する。

――在来型石油・天然ガス資源の探査・開発の力を強化する。中国は石油と天然ガスを並行開発する方針を引き続きとり、東部を安定させ、西部を加速させ、南方を発展させ、海域を開発する。原油の備蓄増加と安定生産を推進し、タリム盆地、オルドス盆地などの重点石油生産地域の探査・開発を着実に推し進める。老朽油田の安定生産と改造を強化し、採収率を引き上げる。天然ガスの発展を加速させ、中西部地域の主力ガス田の生産能力の建設を増強し、主力ガス田の増産をしっかり行い、海上石油・天然ガス田の探査・開発に力を入れ、一次エネルギーの構造に占める天然ガスの比率を逐次高める。石油精製産業の配置を最適化し、いくつかの大型石油精製基地を建設して、環渤海、長江デルタ、珠江デルタの三大石油精製産業集中区を形成させ、川上と川下の一体化、石油精製と化学工業の一体化、石油精製と備蓄の一体化といった集約的な発展を実現する。

――非在来型石油・天然ガス資源の開発・利用を積極的に推し進める。非在来型石油・天然ガス資源の探査・開発を加速することは、中国のエネルギー安定供給能力を強化するための重要な手段である。中国は炭層ガスの探査・開発を速め、探査済みの地質埋蔵量を増やし、沁水盆地、オルドス盆地東部周辺などの炭層ガス産業化基地の建設を推し進める。シェールガスの探査・開発に力を入れ、一部のシェールガスの長期的目標区と有利探査目標区を選ぶ。シェールガスの探査・開発の中核技術の難関突破を加速し、シェールガスの探査・開発の新しいメカニズムを確立し、産業への奨励政策を着実に実行し、関連するインフラを整備し、2015年までに全国の生産量を65億立方メートルにするという全体目標を達成し、シェールガスの将来における急速な発展のために確固たる基礎を築く。オイルシェール、オイルサンドなどの非在来型のオイルガス資源の探査・開発にさらに力を入れていく。

 

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