――太陽光エネルギーを積極的に利用する。中国は太陽光エネルギー資源が豊かで、開発潜在力が大きく、広範な活用の見通しがある。「第12次5カ年計画」の時期に、中国は集中開発と分散型利用との結合を堅持し、太陽光エネルギーの多角化利用を推し進める。青海、新疆、甘粛、内蒙古など太陽光エネルギー資源が豊富で、砂漠や未利用地資源のある地域では、現地の電力供給の増加を目的とし、太陽光併合発電所と太陽エネルギー発電プロジェクトを建設する。中東部地域で建築と結合した分散型の太陽光発電システムの建設を奨励する。太陽熱温水器の普及の度合を高め、太陽熱エネルギーによる熱湯の集中供給、太陽エネルギーによる冷暖房、太陽熱エネルギーの中高温工業への応用を奨励する。農村、国境地区と小都市で太陽熱温水器、ソーラーレンジとソーラーハウスの普及を推進する。2015年までに、中国は設備容量2100万キロワット以上の太陽エネルギー発電ユニットを完成させ、太陽エネルギーの集熱面積が4億平方メートルに達するようにする。
――バイオマスエネルギーなど、その他の再生可能エネルギーを開発、利用する。中国は「統一的に計画配置し、地元の事情に適した措置を取り、総合的に利用し、秩序立てて発展させる」という原則を堅持し、バイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーを発展させる。食糧と綿花の主要生産地域で、農作物の茎、食糧加工後の余剰物とサトウキビの絞りかすなどを燃料とするバイオマス発電を秩序立てて発展させる。林木資源が豊かな地域では、林木のバイオマス発電を適度に発展させる。都市ごみの焼却と埋立地ガスによる発電を発展させる。条件のある地域ではメタンガスなどのバイオマスガス供給プロジェクトを推し進める。その地の実情に合わせてバイオマス固形燃料製造基地を建設する。バイオディーゼルオイルを発展させ、繊維素アルコール産業のモデルをつくる。地下水資源の保護を前提として、地熱エネルギーの高効率な利用技術を普及させる。潮汐エネルギー、波力エネルギー、高温岩体発電などの開発利用技術に対しての追跡と開発にも力を入れる。 ――クリーンエネルギーの分散型利用を促進する。中国は「自らの使用を主とし、余った分は電力網に接続し、現地の条件を考慮し、秩序立てて推し進める」という原則を堅持し、分散型のエネルギーを積極的に発展させている。エネルギー負荷中心地で、天然ガス分散型のエネルギーシステムの構築を加速する。都市、工業パークなどのエネルギー消費の中心地を重点とし、分散型の再生可能エネルギーの技術応用の推進に力を入れる。農村、林区、島で、現地の条件に適った分散型の再生可能エネルギーの開発を推し進める。分散型エネルギーの基準を制定し、分散型エネルギーの電力網接続時の電力価格形成のしくみと政策を整備し、分散型発電の直接供給および無差別でバリアフリーな電力網との接続の実現に努める。「第12次5カ年計画」期間に約1000の天然ガス分散型エネルギープロジェクト、約10カ所のさまざまなタイプの分散型エネルギーモデル地区を建設する。