――原子力発電を安全かつ効率的に発展させる。原子力発電はクリーン、高効率、良質な現代のエネルギーである。原子力発電を発展させることはエネルギー構造の最適化、国のエネルギー安全保障の面で重要な意義がある。現在、中国の原子力発電量は発電量全体の1.8%しか占めておらず、14%の世界平均レベルをはるかに下回っている。原子力の安全は原子力発電発展の生命線である。日本の福島原発事故発生後、中国は国内にある原子力発電所に対して全面的かつ厳格な総合安全検査を行った。検査の結果、中国の原子力発電所の安全は保障されており、既存の原子力発電ユニットではこの20年来レベル2以上の安全をめぐる事象(事故)が起こったことはなく、主な運行係数は世界の平均値より良く、一部の指標は国際先進ランクに入るか、あるいは世界をリードするレベルにある。科学的理性的な原子力安全理念を引き続き堅持し、「安全第一」という原則を原子力発電計画、場所選定、研究開発、設計、建造、運営、廃止などの全プロセスにおいて厳しく実行する。原子力発電に関する法体系を制定し完全なものにする。原子力発電の安全管理メカニズムを整備、最適化し、参入許可の基準を厳格に設定し、安全の主体責任をしっかり問うようにする。原子力発電の監督管理システムを整備し、建設中や稼動中の原子力発電所の安全監督検査と放射能環境への監督管理を強化する。国の原子力事故緊急対応メカニズムを確立、整備し、緊急対応能力を高める。原子力発電の技術革新への資金投下を増やし、先進的な原子力発電技術の応用をおし広め、原子力発電設備のレベルを高め、原子力発電にかかわる人材の育成を重視する。2015年までに、中国で稼動中の原子力発電の設備容量は4000万キロワットに達するようになる。 ――風力発電を効果的に発展させる。風力発電は、現段階で最も大規模開発と市場化利用の条件を備えた非水力再生可能エネルギーである。中国は世界で風力発電の発展が最も速い国であり、「第12次5カ年計画」期間中、集中開発と分散発展を並行して進めることを堅持し、風力発電の開発配置を最適化する。西北、華北、東北の風力発電エネルギー資源が豊かな地域の風力発電建設を秩序立てて推し進め、分散型の風力エネルギー資源の開発利用を加速する。海上風力発電を着実に発展させる。風力発電設備の基準と産業監視観測システムを完全なものにする。風力発電設備の企業が鍵となる技術の開発に力を注ぎ、風力発電産業の技術的グレードアップを加速させるよう奨励する。電力網建設の強化、電力網の管理調整レベルと風力発電設備の性能向上、風力発電の予測予報の強化などのルートを通じて、電力系統の風力発電への受容能力を高める。2015年までに、中国の風力発電ユニットは1億キロワットを突破し、そのうち、海上風力発電ユニットは500万キロワットに達することになる。