◆金利の市場化改革を後退させてはいけない
2012年6月7日、中国人民銀行(中央銀行)は金融機関の人民元預金・貸出基準金利を引き下げることを発表し、金利の変動幅の調整を行うことを明らかにした。金融機関の預金金利変動幅の上限は基準利率の1.1倍、貸付金利の変動幅の下限は基準金利の0.8倍に調整された。7月5日、人民銀行は再び、預金基準金利と貸出基準金利の引き下げ幅が異なる「非対称利下げ」に踏み切り、貸出金利の変動幅の下限を基準金利の0.7倍に調整。2回の金利変動幅の拡大は、2004年から始まった中国金利市場化改革の要となるプロセスであり、金利市場化改革の今後の厳しい戦いの幕開けとなった。
「十二・五」期間中、金利市場化改革の重要な一環として、預金金利の引き上げが徐々に進められている。長期的に見て、預金残高の伸びは鈍化傾向にあり、銀行の経営圧力は増大し続け、銀行の預金金利は金利市場化の条件の下、比較的速く上昇することが見込まれる。
利率市场化不可逆转
2012年6月7日,中国人民银行在宣布下调金融机构人民币存贷款基准利率的同时,宣布调整利率浮动区间,将金融机构存款利率浮动区间上限调整为基准利率的1.1倍,将金融机构贷款利率浮动区间的下限调整为基准利率的0.8倍。7月5日,人民银行再次宣布非对称下调商业银行存贷款利率,将贷款利率浮动区间下限调整为基准利率的0.7倍。这两次放宽利率浮动区间是2004年以来我国利率市场化改革的重要步骤,拉开了利率市场化攻坚战的序幕。
“十二五”期间,作为利率市场化改革的关键一环,逐步允许存款利率向上浮动将逐步推进。长期来看,鉴于存款增长放慢是大趋势,银行存款压力持续增大,银行存款利率在利率市场化条件下会出现较快上升。