そのため全国では寧徳市のように、発展ペースを遅れさせてでも、より健全な発展方式を選択する地域が続出した。現在の寧徳市は自らを先進的な製造業拠点、クリーンエネルギー拠点、両岸産業結合の新拠点として位置付け、新エネルギー等の3つの1000億元規模の産業群を育成し、新たな経済発展を迎えている。
多くの専門家は、「中国の発展は依然として、多くの余地を残した重要な戦略的チャンスを迎えている」という共通認識に達しているが、過去と比較した場合、その重要な戦略的チャンスに含まれる意味に変化が生じている。世界的な金融危機の発生前、チャンスとは海外市場の需要による中国経済の高度発展を指していたが、金融危機後のチャンスとは、国内のモデルチェンジによる調整とアップグレードを指すようになった。
十八大代表、中国科学院計算所チーフエンジニアの胡偉武氏が目にした中国経済の今後の発展の原動力は、自主イノベーションだ。若干34歳の胡氏は若いチームを率い、中国初のCPU「龍芯一号」を開発し、中国コンピュータ産業の「ゼロCPU」時代に幕を下ろした。今日「龍芯」は全面的に産業化しており、特に国家安全・国防安全の関連分野において、すでに基礎的な支えとしての役割を果たしている。