北京でブリーフィングを開いた吉利集団の李書福董事長(=3日)
全国政協委員で吉利集団董事長の李書福氏は中国独自ブランド車、民間企業家の代表の一人で、両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)期間中は常にメディアの注目を集める。3日、李董事長は両会での提案に関するブリーフィングを北京で開いた。
個人所得税の徴税基準引き上げ、大気品質に関する立法、タクシー市場参入に関する基準と制度の統一化の3つの提案について紹介後、李董事長は独自ブランド車の発展、企業の技術革新、自動車メーカーの大気汚染対策と排出ガス規制の引き上げなどの問題について述べた。
戦後日本製品は低価格、低品質の代名詞だったが、中国製品の国際的イメージを変えるにはあとどれくらいかかるか、という記者の質問に、李董事長は「独自ブランド車は自社の内在力のほか、ブランド品質とイメージを高める必要がある。別の企業は代表できないが、3~5年後の吉利自動車はきっとみんなをあっと言わせ、同じランクの日韓車に劣らないと自信をもって言える」と語った。
中国網の記者の独占インタビューには、「国は現在『革新駆動戦略』を提起し、企業が技術革新の主体だと主張している。これは非常に正しい。企業が革新の主体になることを国は非常に重視し、支持している。活力に満ちている民間企業がより重責を担うと同時に、技術革新の任務を民間企業に託すべきだ。吉利はその一員だ」と語った。ただ、李董事長は独自ブランドの発展の道のりについて「非常に困難」と吐露、現行の多くの制度が企業、特に民間企業のイノベーションの活力を発揮するのに不利だと指摘。「企業の自主革新は革新型制度との組み合わせが必要。革新を制約する制度はできるだけ早く取りやめるべきだ」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月3日