中国の永久磁石の生産量は世界一で、2012年の生産量は計8万9600トンに達した。中国には200社のネオジム鉄ボロン企業があり、中科三環や寧波韻昇などの大企業が含まれるが、その中心は中小企業だ。
世界のネオジム鉄ボロン系焼結磁石(半完成品)の生産量は、2010年に9万8200トンに達し、中国が79.4%、日本が19.3%、欧州が1.3%を占めた。世界にはまた、ネオジム鉄ボロンの5社の大企業がある(ドイツのヴァキュームシュメルツ社、日立金属、TDK、信越化学工業、米国のモリコープ・インクと三菱商事が日本で設立した合弁会社)。
日立金属、同社が米国で建設したネオジム鉄ボロン系焼結磁石工場「日立メタルズノースカロライナ」は2012年8月17日、米国際貿易委員会(ITC)に対して、中国の4社のネオジム鉄ボロン企業を含む世界の29社に対して、「337条調査」を実施するよう申請した。