シンガポール華字紙『聨合早報』16日付の報道によると、毎年発表される中国の富豪ランキング「胡潤百富」の創始者であるルパート・フーゲワーフ氏は、「世界で富豪が最も集中する16の大都市のうち、中国語を話す都市は、北京・上海・深セン・広州・香港・台北など6つに上る」と述べている。「環球ネット」が伝えた。
中国の金融情報誌『理財週刊』が主催する「City Wealth上海金融サミットフォーラム2013」に参加したフーゲワーフ氏は「世界長者番付に名を連ねる1500人を地域別に見ると、410人がアメリカ、350人が中国大陸部及び香港・澳門(マカオ)・台湾地区から来ており、そのほかロシア88人、ドイツ70人、インド60人、イギリス50人という結果だった。今、世界で最も富豪が集まっている都市はモスクワだが、富豪が特に集中している16の大都市のうち、中国語を話す都市は、北京・上海・深セン・広州・香港・台北など6つに上る」と述べた。
9月11日に発表された最新の中国長者番付「胡潤百富」を見ると、中国不動産デベロッパー大手の大連万達集団の王健林董事長が資産総額1350億元でトップとなり、「胡潤百富」の創設から15年以来、資産総額が最も多い中国富豪でもある。昨年のトップだった娃哈哈集団の宗慶後会長は資産総額1150億元で2位に転落した。インターネットサービス大手・騰訊(テンセント)の最高経営責任者(CEO)馬化騰氏は資産総額620億元で3位に付け、初のトップ3入りを果たした。
フーゲワーフ氏は「アリババの馬雲CEOとテンセントの馬化騰CEOは5年後、現在トップに君臨する万達集団の王董事長を超え、中国長者番付のトップに躍り出る可能性がある」と予想している。
また、胡潤研究院が発表した「2013胡潤百富」によると、トップ1000人の富豪のうち、情報・テクノロジー分野が最大の「勝ち組」であり、70人がランクインしている。トップ10のうち、テンセントの馬化騰CEOを始め、中国検索エンジン最大手・百度の李彦宏CEO、音響装置メーカー大手の歌爾声学(GoerTek)の姜濱董事長など3人が情報・テクノロジー関連企業である。同業種はランクインしている人数の伸びが最も著しい分野でもあり、伸び率は34.6%に達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月16日