▽販売増加に対する政策の影響は明らか
東風日産北京大エリアの関連部門責任者によると、今年9月には一昨年の通常の水準まで業績が回復した。昨年9月は特殊な月だったと考えられることから、今年の前年同月比増加率をみて市場を楽観視してはならない。東風日産の場合、エコカー補助金政策の変化を受けて、自動車購入を計画していた人々の消費力が放出されたことが、9月の販売増加をもたらした大きな原因だという。
エコカー補助金政策は10年6月にスタートし、国の3つの部門・委員会が多くの車種を組み込んだエコカー普及リストをうち出した。当時確定された補助金支給の対象は、排気量1.6リットル以下で燃費が100キロメートルあたり6.9リットルを下回る自動車で、購入に際して1台あたり3千元の補助金が支給された。11年10月から適用された支給基準ではハードルが大幅に引き上げられ、燃費が同6.3リットル以下とされた。こうして技術的な問題によって、支給の対象はそれまでの420車種のわずか11.5%に過ぎない49車種へと激減した。
今年10月までは、市場に出回る車種の25-30%が3千元の補助金支給の対象だったが、10月1日以降は新たな基準が適用されてハードルがさらに上がった。新基準では、それまで支給対象だった車種の90%が条件を満たさないとされた。