▽新車効果と値下げサービスの牽引ぶりに注目
政策的要因だけではない。新車の投入ペースの加速も日系車急伸の一因だ。広州本田の北京エリアのディーラーによると、広州本田の製品で補助金の対象は「フィット」と「シティ」の2車種だけで、フィットはここ数年販売台数が落ち込み、シティは生産能力の大部分を今年になって新車の「クライダー」に譲り渡していた。そうしたわけで広州本田の販売台数の回復は政策とあまり関係がないという。
同ディーラーによると、販売回復の主な原因は、重要な新車であるクライダーと9世代「アコード」が登場して、市場で大きな注目を集めたことにあるという。クライダーは9月に販売台数を急激に伸ばし、特に華南地方の市場で人気を集め、単一の4S店(販売、部品提供、アフターサービス、情報フィードバックを手がける総合的サービス店舗)での月間販売台数は100台を上回った。北京の売り上げはこれほどではないが、同ディーラーの店舗では毎月30台以上のペースを保ち、広州本田車の売り上げ全体の約25%を占めるという。また同ディーラーによると、9世代アコードの登場で、ディーラーは旧タイプ車の価格を引き下げて在庫整理に力を入れるようになり、このことも9月の販売台数を押し上げた要因の一つになった。北京市場ではアコードの2.4リットルクラス旧タイプ車が在庫整理のため4万元値下げして売られており、在庫はもうすぐなくなりそうだという。