スカイトレインは1995年に建設を開始し、1999年12月に正式に開通した。採用されたのはドイツの技術で、車両も当初はドイツ企業によって生産された。スカイトレインは2010年に中国長春軌道客車股フェン有限公司の開発した車輌の使用を開始した。フリージャーナリストの宮内努氏は記者に対して、「高速鉄道と都市レール交通の建設プロジェクトにおいて、日本はかつて欧州企業のみを競合相手としていた。中国の高速鉄道と都市レール交通車両技術の成熟化に伴い、日本は東南アジアで中国からの圧力を感じている」と指摘した。
しかし「アジア高速鉄道の戦い」において、日本は機先を制していない。ドイツのシーメンス、フランスのアルストム、カナダのボンバルディアによる3大企業は、世界鉄道建設の過半数のシェアを占めており、中国の高速鉄道も日本の主な競合相手だ。
日本政府は近年、東南アジアへの鉄道インフラ輸出に取り組んでおり、「新幹線外交」を長く続けている。ベトナムは2010年、ハノイとホーチミンを結ぶ1555キロの高速鉄道の建設で日本企業を選択した。同プロジェクトの投資額は560億ドルに達し、2012年に建設を開始した。