中国石油天然気集団公司(中国石油)が21日に発表した情報によると、上海で開かれたアジア信頼醸成措置会議(CICA)第4回サミットで、同社の副総経理、中国石油天然気股フェン有限公司総裁の汪東進氏は中国石油を代表し、ロシアやカザフスタンなどの国と契約書に調印した。
中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領が見守る中、中国石油はロシア天然ガス大手のノヴァテクと「ヤマルLNGプロジェクト売買契約書」に、ロスネフチと「天津石油精製工場の稼働および同工場への原油供給の作業進捗表」に調印した。
習主席とカザフスタンのナザルバエフ大統領が見守る中、中国石油とカザフスタン国営石油・ガス会社のカズムナイガスは、「中国―カザフスタンのパイプラインの原油輸出の輸送費の計算方法の統一、および各段の所有者の輸送費の収入分配方法の協定」、「カザフスタン大口径鋼管工場建設プロジェクトの枠組み協定」に調印した。
中国石油はサミット開催期間中に、タジキスタンとパイプラインの建設、探査・開発などの面で協力を推進し、両国の天然ガスパイプラインの建設において調整が必要な問題について検討し、かつタジキスタンの外相と「中国―タジキスタン天然ガスパイプライン管理委員会の設立に関する協定」に調印した。双方は同協定に基づき、ハイレベル管理委員会の設立を検討し、同パイプラインの建設を共同推進する。同パイプラインは、中央アジア天然ガスパイプラインD線のタジキスタン段だ。
中国石油はキルギスのエネルギー産業相と、中国―キルギスパイプライン建設の協力協定の、政府間の協議委員会の設立に関する覚書に調印した。
ロシアとカザフスタンは、中国石油の重要な提携先だ。ロスネフチは昨年6月、25年内に中国に約3億6500万トン、金額にして2700億ドルの石油を供給することを宣言した。中国とカザフスタンの協力による、年間石油輸送量が2000万トン、全長が2798キロに達する中国―カザフスタンパイプラインは、中国初の国境を跨ぐ戦略的原油輸入パイプラインだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月21日